あなたは「言葉」をおろそかにしていませんか?
おろそか?と思われたかもしれませんね。実はあなたの発する言葉はとても大事なのです。
その中でもよく使う言葉、「口癖」は特に大事なのです。
今回は、言葉がどんな影響を与えるのか。やめるべき口癖、使ったほうがいい言葉を紹介していきます。
言葉の力
言葉には、相手を、そして自分を変える力があります。
私が伝えたい事は、命令やお願いをして相手の動かすということではありません。言葉には、性格や能力、さらに容姿、そして人生まで変える力があるということです。
潜在意識と言葉
言葉の力についてお話する前に、まずは脳の仕組みについて、特に潜在意識についてお話します。※潜在意識についてはまた別の記事で詳しく紹介したいと思います。
簡単にいうと、潜在意識は力が強く、さらに「NO」が言えない、そして主語を認識できないという性質があります。
つまりどういうことかというと、あなたが発した言葉は、そのまま自分のこととして潜在意識に入っていくのです。
例えば、「お金がない」と言ったとします。すると、それが自分の潜在意識に入り、潜在意識は「私はお金がないんだ」と思います。
その結果、お金がない自分になろうと潜在意識が頑張っちゃうのです。
他の例として、相手に悪口を言ったとしたらどうでしょう?
それも潜在意識は主語が認識できないので、自分のこととして入っていってしまいます。しかも、言われた相手は悪口を聞くのは一度きりですが、言った本人は、自分の言葉は頭の中と耳からの2回聞くので影響は2倍になります。
もちろん、自分の普段の意識(顕在意識)がそうじゃないと思っているなら防衛本能が働き、100%自分の中に入ってくるわけではありませんが、何度も繰り返すことで蓄積されていきます。
謙遜は損!?
「謙遜」というと悪いイメージを持たない人が多いと思います。そして、日本は謙遜の文化とも言われるほど、謙遜が日常茶飯事です。
私も日本で生まれ育ったので、それが当たり前だと思っていましたし、その方がいいと思っていました。
しかし、実は2つの理由で謙遜は損していることがわかりました。
1つめの理由として、上記で説明した言葉の与える影響によるものです。
2つ目は、コミュニケーションにおける信頼関係での影響です。
日常見かけるような会話で
A:「Bさんの作品って本当に素晴らしいですね!」
B:「いえいえそんなことないです、大したことないですよ。」
というようなものがあります。
この会話の内容だと、謙遜しているBさんは「私は素晴らしくない、大したことない」ということが潜在意識に入ってしまうということです。
さらにBさんは、Aさんが言った内容を否定していることになります。信頼関係はYesを積み重ねることでどんどん深くなっていきます。しかし、謙遜はNoにあたるので、むしろ心の距離が離れてしまいます。
あなたがAさんの立場なら、
A:「Bさんの作品って本当に素晴らしいですね!」
B:「いえいえそんなことないです、大したことないですよ。」
B:「嬉しいです、ありがとうございます。」
だとどちらが嬉しいですか?
言葉で脳を騙そう
言葉 → 潜在意識 → 結果
という流れはわかりましたか?
これまでは、主に否定的な言葉について書きましたが、次は逆を考えていきましょう。
つまり、肯定的な言葉を使うことで、それが潜在意識に入り、肯定的な結果になるのです。
そして、言葉を使うときは出来るだけその感情を感じながら言うことでより潜在意識に入りやすくなります。これを用いた、なりたい自分になるための手法を「アファメーション」と言います。
ワンピースのルフィが「海賊王に俺はなる!」というのもアファメーションの一種ですね。
アファメーションを効果的にするなら、毎日何度も繰り返すこと、その状態になりきって感情を感じながら、実際に声に出して言うことがポイントです。
口癖があなたを作る
普段頻繁に使っている言葉があなたの人生を決めていると言っても過言ではありません。つまり口癖がおおきな影響を与えているということです。
人生が不幸だと思っている人は、不幸になるための口癖を使っていて、幸せな人生を送っている人は幸せになれる口癖を使っています。
では、どんな口癖をやめてどんな言葉を使えばよいのでしょうか。
やめるべき口癖・言葉
「悪口」
マイナスのエネルギーを持つ悪口を使うと、上記にあるように、相手に与える以上に自分に跳ね返ってきます。さらに、影で悪口を言っていると信頼も失われていきますので注意が必要です。
「でも」
「でも」の後には否定語が入ります。でも、でもと言っている人はいつも出来ない理由を探してしまいます。行動しないと何も始まらないのに、言い訳をして結局行動しないパターンが多いです。「だって」も同じく使わないほうが良い口癖ですね。
「わからない」
「わからない」と言ってしまうとそこで思考がストップしてしまいます。本当はもっと良い方法があったり、答えにたどり着けるかもしれないのに、すぐわからないと言ってしまう人はそれを放棄していることになります。
「忙しい」
忙しいという字は「心」を「亡くす」と書きますね。いつも「忙しい」と言っているとその名の通り、心に余裕がなくなります。さらに、使う言葉は現実になっていきますので、忙しさから抜け出したい人なら使わないようにしと方が良い言葉です。
「めんどくさい(面倒くさい)」
面倒だと思うということは、様々な理由があってやりたくないということです。その理由とは、やっても無駄だと思うことや、ただ楽をしたいからだとか、変化より現状維持を選びたいという理由です。さらに「めんどくさい」を言葉として発すると、それを聞いた相手はよい気持ちを持たないことが多く、やる気が無い人だという印象を与えてしまいます。
「どうせ」
この言葉を使う人は、やる前から諦めてしまっていたり、他の意見をシャットアウトしているので、視野が狭くなりがちです。そして、これも可能性を殺してしまう言葉なので出来るだけ使わないようにしたいです。
「無理」
「無理」は可能性を打ち消してしまう言葉です。自分に対してだけでなく、他人に対して使うことは使った相手の可能性を潰していることになります。
また、「無理」と言うことで、モチベーションも下がりパフォーマンスが発揮できません。
※「どーせむり」という言葉をなくそうとしている植松さんのTEDでの動画です。
これは見て欲しい動画です。
この言葉を使おう
では、どんな口癖に変えればよいのでしょうか?
「ありがとう」
「ありがとう」は言われた相手にも言った本人にもプラスのエネルギーを与える言葉です。実際、ありがとうと言われるとほとんどの人は悪い気持ちはせず、嬉しいと思います。普段から「ありがとう」を使っている人の周りには自然と人が集まっているのではないでしょうか。
「おもしろい」
「おもしろい」を使うことで何気ないことでも楽しめるようになり、それにより感情が豊かになり,笑顔も増え性格もポジティブになっていきます。
また、それだけでなく考え方やものの見方についても使える言葉です。反対の言葉である「つまらない」を頻繁に使っていると、決めつけをしたり、物事を一面でしか見れてない場合が多く、自分の中の常識にとらわれていて思考が広がりません。価値観は人それぞれ違います。他の意見を排除するのではなく、「おもしろい意見ですね」と言ってみてはいかがでしょうか。
「褒める」
褒めることは相手の可能性を伸ばし、成長を促し、自己肯定感を高めます。そして、褒めた言葉は自分にも返ってくるので自らも同じような効果があるということですね。
とはいえ、褒めることを口癖にするにはどうすれば良いのか?とお思いかもしれません。そこで私がおすすめするのは、ほめ達という日本ほめる達人協会が唱える3Sです。3Sとは「すごい!」「さすが!」「素晴らしい!」です。これらの言葉は、他人だけでなく自分に対しても使うことをおすすめします。
言い換えてみる
同じ意味のような言葉でも表現を変え少し言い換えることで、ネガティブな言葉を180度変えポジティブな表現に変えることもできます。
例えば
疲れた→頑張った
優柔不断→思慮深い
頑固→意志が強い
また、カウンセリングやコーチング、NLPにより、言葉自体の意味付けを変えたりすることもできます(リフレーミング)。
例えば
仕事 = 辛いもの ⇒ 仕事 = 楽しいもの
失敗 = やってはいけないこと ⇒ 失敗 = 成長するチャンス
まとめ
読んでくださりありがとうございます。言葉の持つ力の大きさ、そして発する言葉の大切さが分かっていただけたなら嬉しいです。
普段何気なく使っている言葉が人生にまで影響を与えていると知ると、使う言葉を意識しようと思うのではないでしょうか。
口癖を変えることは簡単じゃないですが、まずは1つ口癖をやめるか、使う言葉を決めて実践してみてください。私も、一日に3回以上は「ありがとう」を使うことを心がけています。
幸せな人生を送っている人は、使う言葉もポジティブで感謝と思いやりがこもった言葉です。
今より幸せになりたいなら、ぜひそのような言葉を使ってみてはいかがでしょうか。