今回はセミナー講師のための本を紹介します。この本の著者である大岩俊之さんの本は、いつもとても役にたつ内容が書かれていて読むたびに買って良かったなと思う内容です。
実際に読んでみるとセミナー講師だけでなく人の前で話す可能性のある方なら読んで欲しいと感じました。
実をいうと今回はあまりタイトルに惹かれませんでした。「セミナー講師超入門」ということで、ほとんど知っている内容だろうなと思ったことと、他に読みたい本がたくさんあったのでいつか読もうかな、というくらいの本でした。
ではなぜこの本を手に取ったのかというと、私がよく行く名古屋の場所で、大岩さんがこの本の出版記念のセミナーをすると知ったからです。
大岩さんはベストセラー作家で、年間300回以上もセミナー講師や講演、企業の研修講師として活動していて、その2/3が呼ばれていく人気講師にもかかわらず、気さくで親しみやすい人柄です。
前から何度かお会いしていたこともあり、またお会いしたいなと思いセミナーに参加することにしました。そのときに本も同時購入しました。「いつか」が案外早くやってきたことになります。
※現在10000冊プロジェクトというものに参加していて、1年間に100冊本を読み、それをアウトプットすることを目標としています。
『1年目からうまくいく!セミナー講師超入門』
著者:大岩俊之
■本について
発行日:2017年9月10日
評価:★★★★★ (所要時間:2時間)
読破冊数: 9/100冊
■こんな人におすすめ
- 「講師に興味がある」「今後誰かに教えたい」「前に立って話したい」「プレゼンを成功させたい」
でも人前に立つのは苦手。少しでも上手く話したい。自分は話し下手だ。と思う方 - セミナーや講師をしているけれどちゃんと聞いてくれているのだろうか?自分の話はつまらなさそうに聞いているな‥という方。
- さらには、もっと講師としてレベルアップしたいという方
人前で話すことのある初心者から中・上級者の人まで絶対と言っていいほど役に立つ本だと思います。
■概要
セミナーの作り方として、オリジナルコンテンツの作り方やターゲットの決め方、説得力の出し方。
フレームワークを利用したシナリオの作り方。また、アイスブレイクや効果的なスライドの作り方、アンケートの作り方。
受講料の決め方や開場選び、セミナーに必要なアイテムや便利なツール。リハーサルについて。
集客方法について。告知文やプロフィール、アプローチ方法も書かれています。また、ブログやSNSの活用方法。
そして、実際のセミナーをするにおいて必要な「場」の作り方。「場」というのは、例えば寝かさない方法や、ホワイトボードの使い方、休憩のとり方など、小さなことも含め様々なことで受講生にとって良いセミナーである「場」ということです。
多くの失敗を経験し、過去何千回とセミナーをやってきた大岩さんだからこそ分かるものでしょう。
最後に、呼ばれる講師の努力やあり方といったその他大勢の講師との違いです。
■この本から学んだこと
プラスして、出版記念セミナーから学んだことも追記します。
実は、セミナーで話していた内容と本に書いてあるないようが違うところもありました。これは大岩さん本人も分かった上で「本にはこう書いたけど実際は違うようにすることも必要だよ」ということを言っていました。
一貫していることは、「場」をつくることが大切だということです。
セミナーの最初の「つかみ」から中身はもちろん、自己紹介、ワーク、休憩にいたるまで「場」をつくることを大切にするということです。特にワークは効果的です。
本からは細かな様々なことを学びました。セミナーをつくる段階からフォローの段階まで順に書かれていて、細かなことだと、目線の動かし方や集客を始める時期、リハーサルの仕方などとても参考になりました。
私が感じたことは、思った以上に準備に時間と労力をかけているということです。特に、一字一句のシナリオを作る、そしてそれを練習するということには驚きました。しかし、それをしたことでとても力がついたと書かれていました。今の大岩さんの活躍を見ると納得です。
■目次
はじめに
第1章 あなただから教えられることがある
第2章 セミナーの「シナリオ」を作る
第3章 鍵を握る「受講料」「会場&ツール」「リハーサル」
第4章 「集客」は今日から始める
第5章 参加者がついてくる「場」を作る
第6章 アウェーで戦える講師になれ!
おわりに
参考文献
一言感想
セミナーをするときにはこの本を片手に持っておこうと思います。
セミナー講師なんてするつもりがないという方でも、イベントの幹事や会社でプレゼンをする可能性のある方なら読んで損はないですよ!