今回紹介する本は、ひすいこうたろうさんと姓名判断師の山下弘司さんの共著である「人生が100倍楽しくなる名前セラピー」という本です。
本を選んだきっかけは、姓名判断をビジネスに役立てることはできないかと思い、そのために情報収集しようと思い、手に取った一冊です。
しかし読んでみると、この本は姓名判断ではなく「名前のことだま」について書かれている本でした。
名前にはその人の使命が宿っているというのです。きっかけは姓名判断でしたがとても興味深い内容でした。
あなたもこの本を読むときっと使命が見つかることでしょう!
人生が100倍楽しくなる名前セラピー
著者:ひすいこたろう
山下弘司
■本について
選んだきっかけ:手軽にできる占いなどで何が良いか探しているときに見つけ、面白そうだと思い購入しました。
所要時間:約2時間30分(207ページ)
評価;★★★★☆
発行日:2009年7月31日(毎日コミュニケーションズ)
※所要時間、評価は、筆者の個人的な感覚です。
■こんな人におすすめ
- 占いが好き
- 自分の名前について深く知りたい
- 名前を付ける必要がある
- 相性を知りたい
- 自分の使命を見つけたい
■著者について
ひすいこたろう
作家&漢字セラピスト。『3秒でハッピーになる名言セラピー』がディスカバーMESSAGEBOOK大賞で特別賞を受賞し、ベストセラーに。
その他『HAPPY名語録』『心にズドン!と響く運命の言葉』『五つ星のしあわせ 漢字セラピー』「ココロの教科書」など著書多数。
「人は言葉で生まれ変わることができる」と、一瞬で視点が切り替わる名言を追求し、毎日メールマガジンを配信中。
山下弘司
ことだま教師&命名言霊学協会代表。福岡県生まれ。名古屋市在住。
日本の知恵「言霊」を基本にして人が幸せになる「名前のことだま(命名言霊学)」を2001年に独自に開発。現在全国に講座などを通して普及展開中。
「氏名は使命」「改名から解明へ」「転職から天職へ」が「名前のことだま」で伝えたいこと。
■本の目次
《はじめに》名前に隠された秘密の暗号
はじまりのあ 名前を好きになると運命が変わる! byこたろう
第1章 「名前のことだま」で幸せになる
第2章 知らなかった!名づけの不思議
第3章 あなたの名前から使命を見出そう
第4章 「名前のことだま」で出会いが100倍楽しくなる
第5章 ことだまの力をパワーアップさせる方法
おわりのん 名前はあなたの天使 byこたろう
《おわりに》愛しい人の名前を呼んであげましょう
ふろく「名前のことだま」50音一覧表
■概要と解釈
本の概要と私の解釈を章ごとにまとめました。
まず始めに、ひすいこたろうさんからのメッセージで、
「自分の名前が好きになるとモテるようになる」「名前とは親から最初にもらう最高のプレゼント」ということを伝えています。
1章では、ことだまの意味や力について書かれている
1章では、名前やそれぞれの音について説明されています。
50音ひとつひとつに意味があり、それが名前に影響を与えています。そのため名前を解き明かすことで、その人の役割、使命がわかるのです。
ちなみに名前には悪い名前はないということも書かれています。
特に名前について深く知るために必要なことは、「ひとつひとつの音に表と裏の働きがある」ということです。
例えば「あ」について示すと、表の働きは「新しい展開」「希望」で、裏の働きは「新しくないとすぐ飽きる」「失望・落胆させる」というものです。
そして、表の働きを出すためには①時間のゆとり、②お金のゆとり、③心のゆとりが必要です。
さらに、様々なパターンでの名前の働きについて書かれています。
2章では名づけについて書かれている
名前は時代を映す鏡ということで、過去の名前のランキングやその時代はどんなことを表していたかということが書かれています。
さらに名付けについて、読めない名前の人はどのような宿命をもっているか、また家系について、祖父母が名付けに関わると運が良くなるといったことが書かれています。
ほかにも屋号やペットの命名の仕方があったりと、これから名前を付ける必要がある人には参考になると思います。
3章では名前のひも解き方が書かれている
ここからがこの本のメインの内容と言えるでしょう。
まずは初級編ということで、名前の先頭の音に注目することから始めます。
先頭の文字がその人の最も大きな役割を果たします。そのため、最初はそれだけ注目すれば良いということです。
それに慣れてくると、その後は上級編ということで、2番め、3番めの音についても知ってみることです。
それでは、本の中身を少し解説しちゃいましょう。
名前は先頭の音が「花」、そして「土」、「実」と3つの働きを持っています。
始まりの音である「花」が最も相手に大きな影響を与える音で、その人の使命の核となることだまです。
そして「土」が花を咲かせるための土台となります。この「土」が本人が幸せになるための幸せポイントです。
「実」は土と花が完成した後にもたらされる成果となります。
「花」は始めの音ですが、「土」と「実」は文字数によって変わってきます。
この章では、これらの他に「が」や「だ」などの濁音や「っ」「ょ」などの促音の意味も書かれています。
4章では出会いや相手についてのことだまが書かれている
これまでは自分だけで完結する内容でしたが、この章では名前が相手に対してどのような意味を持つのかということが書かれています。
結論をいえば、「使命」というものは相手に対して自分ができることなので、自分の名前は相手のためにあるということです。
そして、逆に言えば相手の名前は自分のためにあるということなのです。
著者は、「出会いは単なる偶然ではなく、自分にとっての未来を表す貴重なメッセージを伝えてくれるもの」と言っています。
ほかにも簡単に名前で相性がわかる方法も書かれています。
5章ではことだまの力をパワーアップさせる方法として名前を呼ぶことの大切さが書かれている
この章では名前を呼ぶことの大切さと、後半では「幸運を呼び込むことだま集」というものが書かれています。
名前を呼ぶことはなぜ大切かというと、声には力があり、名前を大事な人から呼ばれると活性化して、ことだまが動き出すからです。
大事な人から名前をたくさん呼んでもらった人は、不思議と名前のことだまの働きが活性化してきます。
ですから、大事だと思う人には、ぜひ名前を呼んであげましょう。
「幸運を呼び込むことだま集」では、ストレス解消や運気を上げるもの、目標やお金に関することだまなどが書かれています。
例えば「ありがとう」は希望が出てくることだまとして運気が上がることだまです。
最後に「あとがき」と「ふろく」がついている
【おわりのん】として、著者のひすいこたろうさんからのあとがきのようなメッセージが書かれています。
それによると、
名前はあなたが最初にもらうプレゼント
↓
名前には自分が相手に対してできることが書かれている
↓↓
あなたは必要とされて、この世界に生まれてきたということ
これがひすいさんが伝えたいことだと分かります。
そして、巻末ふろくとして、「名前のことだま」50音一覧表が載っています。
これは50音それぞれについて、ことだまの意味と表の働き、裏の働きが書かれています。
■本から学んだこと・感想
そもそもこの本を読むまでは、姓名判断は知っていましたが、名前のことだまや言葉一文字一文字の意味について考えたことはありませんでした。
しかしこの本を読むことで、名前や一文字一文字の意味や働きを知り、また名前の大切さを感じ、名前を大事にしようと思えるようになりました。
また、いままで出会ってきた人の名前や今後関わることになる人の名前からどんな性格なのか。その人が困っていたり悩んでいるときに、この本を参考にしてアドバイスすることができました。
さらに、私自身も悩んだり迷ったりしたときに、自分の名前をことだまを参考にして指針を決めることができました。
というわけで、なかなか興味深く読むことができました。
この本を読む前と呼んだ後では、名前に対する注目の仕方が変わりました。特に、出会った人の下の名前も気にするようになりました。
この本の題名にもあるように、名前のことだまを知ることで人生が楽しくなると思います。
とはいえ、さすがに100倍は言い過ぎと思いますが・・・
上で紹介したのは文庫版になります。内容は同じですが、元の本はこちら