凝縮された価値あるスキル!名著「アイデアのつくり方」を紹介

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アイデアのつくり方

今回は30年以上の長きに渡って読まれ続けてきた本である「アイデアのつくり方」を紹介します。

驚くべきはその薄さです。本文はたったの60ページ足らずなのです。

しかし、その薄い本の中にも必要十分なアイデアのつくり方が記されています。

そんな凝縮された「アイデアのつくり方」というものがどんな内容なのか見ていきたいと思います。

アイデアのつくり方

著者:ジェームス・W・ヤング

訳:今井 茂雄

解説:竹内 均

 

■本について

読んだきっかけ:自分のアイデアをもっと生み出し、ビジネスに活用していきたいと思ったこと。また、メンタリストDaiGoさんの動画の中で紹介されていた本でもあったので興味が湧き手に取りました。

所要時間:約2時間(102ページ、探し読み)

評価;★★★★☆

発行日:1988年4月8日(CCCメディアハウス)

原著はJames Webb Youngの<A Technique for Producing Ideas>。本文は1986年印刷版からの日本訳。原文は1960年版のまま変わっていない。

※所要時間、評価は、筆者の個人的な感覚です。

■こんな人におすすめ

  • アイデアを出す仕事をしている
  • 新しいことを始めたい
  • 自分の価値を高めたい
  • ビジネスを効率よく行いたい
  • 分厚い本を読みたくない

■著者について

ジェームス・W・ヤング

(1886-1973)アメリカ最大の広告代理店・トムプソン社の常任最高顧問、アメリカ広告代理業協会(4A)の会長などを歴任。広告審議会(AC)の設立者で元チェアマン。

■本の目次

序―ウィリアム・バーンバック

日本の読者のみなさんに

まえがき

この考察をはじめたいきさつ

経験による公式

パレートの学説

心を訓練すること

既存の要素を組み合わせること

アイデアは新しい組み合わせである

心の消化過程

つねにそれを考えていること

最後の段階

二、三の追記

解説―竹内 均

訳者あとがき

■概要と解釈

いつもは章ごとに行うのですが、この本は薄いため全体を通した概要を記します。

まずアイデアをつくるにあたって原理が2つあります。その2つは、

  1. アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ
  2. 1を導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存することが大きい

になります。

またアイデアをつくり出すためには心の技術が必要となり、それは5つの段階を経過して働きます。

この本は、この5つの段階についての説明が大半を占めています。

それでは、この5つの段階がどんな段階かを簡単に記していきます。

パズルピース

まず第1段階は資料を収集することです。そして集めるべき資料は特殊資料と一般的資料の2種類あります。

第2段階が、集めてきた資料を咀嚼(そしゃく)する段階です。著者はアイデアをつくる過程を心の消化過程と例え、この2段階は消化する食べ物を咀嚼するのと同じような段階と言っています。

第2段階をやり遂げると第3段階に入ります。この段階では、直接的にはなんの努力もせずに問題を放棄します。つまり問題を無意識の心に移し私たちが眠っている間にそれが勝手にはたらくのにまかせておくということです。

そして第4段階です。この段階は、実際にアイデアが訪れる段階になります。この段階では私たちが何かを能動的にすることはなく、3段階目までできていれば自然とアイデアが訪れるということになるのです。ふいにアイデアがふってくるようなものですね。

最後に第5段階です。アイデア作成過程を完結するために通り過ぎねばならないもう一つの段階です。4段階までで生まれたアイデアに対して、実際に力を発揮させるために忍耐強く、具体化し、展開させるといった種々たくさんな手をそれに加えることです。これによって現実の過酷な条件や世知辛さに適応させていきます。

その後、追記として一般的資料を集めるために効果的なことが2つあると言っています。ひとつは直接的、間接的を問わず経験を広めること。もうひとつは言葉をマスターする(語彙を増やす)ことです。

以上で本文の内容は終わりになります。

解説、訳者あとがきでは、解説者の竹内均氏、訳者の今井茂雄氏が記しています。それぞれ学者、広告業界ならではの視点で書かれています。

■本から学んだこと・感想

「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」というのは、ご存知でしたでしょうか?

私は、これについては知っていましたが、具体的にどのように生み出すのか?とは考えたことがありませんでした。

アイデアはよく”ひらめく”という言葉を使います。ひらめくとは、考えや思いが瞬間的に思い浮かぶという意味です。ひらめくことは自然に起こることで、それをコントロールできるとも思っていませんでした。そのように考えている人は少なくないでしょう。

しかし、この本を読むことでそのひらめきを意図的につくり出すことが可能であることがわかりました。

それともう一つ、新しい気付きがありました。それは第5段階です。

これまでもいろいろとアイデアを思いつくことは有りましたが、そのまま何もせずにいたことがほとんどでした。この本では、主にアイデアの生み出し方について書かれていますが、この第5段階だけはその後について書かれています。そして、これも含めて「アイデアのつくり方」なので、ひらめいて終わりにはしないようにすべきですね。

ビジネス書のような本には様々な内容が詰まっていますが、その中で本当に自分に必要なものはそれほど多くないものです。その点、この「アイデアのつくり方」はシンプルだからこそ、必要なものがはっきりわかります。

気楽に読める一冊で、これからの時代に必要なスキルだと思うので、まずは一度読んでみてはいかがでしょうか。

 


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